最新NEWS
 しつけ教室報告

活動案内
 しつけ教室
 車イスの試作
 会員の親睦

犬の暮らしの手帳
 生活百科
 ワンポイントLesson
 ・DOGSIDE View
 犬のニュース
 犬の事故と訴訟例
 防災と避難

インフォメーション
  規約
  入会案内  
  会へのメール

パンフレット
  ●わかりあうって
   ステキなこと

LINKS<工事中>

2002年の活動
 ワンダフルライフ
  in 世田谷報告
 講演会報告

 しつけ教室報告
 バザー参加報告
 












犬用車イスの試作(第一稿)

田中正敬

後ろ足が不自由になったセントバーナードのために試行錯誤の末、友人が自作した車椅子をモデルに試作しました。彼はウインドサーフィンの達人で、骨組みはウインドサーフィンのポールの廃品を使用したそうです。犬の車椅子について、インターネット等で検索すると、ほとんどが二輪車で、外見から見るとパイプの曲げが必要だったり、自作するのは難しいように思えたので、モデルに従い四輪車にしました。私は出来るだけ市販されている材料を使用しました。最初ステンレスを巻いた鉄のパイプを使用しましたが、アルミパイプの約3倍の重さがあり、少々値段が高いのですが、アルミパイプでの制作をお勧めします。
なお、以下の文中にある【】で囲んだ数字は部品表の番号と一致します。
骨組み(図1図2参照)
1.犬の体型に合わせ(とはいえ、なかなか難しいと思いますが)、パイプ(大型犬の場合、径25mm、中・小型犬の場合、径20mm程度)を金ノコで切断し、図1の【1】〜【6】の各支柱を作る。犬の体型にぴったり合わせすぎると、安定があまり良くなく、転倒の恐れがある。 2.各支柱は図1に示したように、T型金具及びL型金具で組み立て、T型金具及びL型金具に付いている止めねじで固定する。大型犬の場合は図2に示したようにT型金具及びL型金具とパイプを通して径4mm程度のドリルで穴をあけ【9】のボルト/ナットで固定する。中・小型犬の場合は止めねじだけで十分と思うが、心配であれば、大型犬同様にする。
注:図2には止めねじの部分にボルトを通すように描いてあるが、止めねじから90度ずらす。

前車輪(図5参照)
1.キャスターのネジ部にはめるスペーサー【11】をつくる。スペーサーは使用する支柱により、外径25mm又は20mmの木製のパイプを支柱の内径に合わせて削る。この時スペーサーを支柱に叩き込むぐらい少々大きめに削ること。
2.スペーサーをおよそ25mmの長さに切る。スペーサーをキャスターのネジ部にはめる。外径25mmのスペーサーを使用する場合にはキャスターのネジ部とスペーサーの内径にガタがあるので、キャスターのネジ部にビニールテープ等を巻きスペーサーを押しこむ。20mmのスペーサーの場合には内径を12mm程度に拡大する。
3.スペーサーをキャスターに付いているナットで固定する。
4.前支柱の下端から15mm程度の位置に4mm径のドリルで穴をあける。
5.スペーサーを付けたキャスターを前支柱の下端にはめ込む。
6.4項であけた穴に止めねじを取付けキャスターを前支柱に固定する。

前車輪(図5参照
1.後支柱の下端から車輪の径の1/4程度の位置にドリルで穴を支柱を通してあける。車輪の軸穴の径が10mmの場合は8mm、軸穴の径が8mmの場合は6 mm径の穴をあける。
2.軸穴の径が10mmの場合は10mm、軸穴の径が8mmの場合は8mmのアルミのパイプを軸穴の長さa(図4参照)より1〜2mm長く金ノコで切り、端面のバ リをやすりで落とす。 3.図4に従い、【15】車軸にする長ネジを後支柱にあけた穴に通し図の左から【16】袋ナット、【18】スプリングワッシャー、右側から【17】ナットを付 け、締め付ける。次に、【19】平ワッシャー、上記2項で作った【14】軸受けを嵌め、【13】車輪を付け、【19】平ワッシャー、【18】スプリングワッシャーを付け、【16】袋ナットの幅を加えた長ネジの位置に印を付けて、分解する。
4.上記3項で印を付けた位置で、長ねじを金ノコでで切り、端面のバリをやすりで落とす。 5.上記3項の手順で再度組みたてる。 後車輪(図4参照) 犬が方向を変える時、車椅子をその方向に向けるため、【1】前支柱の内側に付け、首輪又は、胴輪に付けた紐を固定するものと、後ろ足を持ち上げるサ ポート部を【5】前上部支柱、【6】後上部支柱に固定するためのもの。

D型金具の取付け(図1図3参照)
1.D型金具に付いているボルトの位置に合わせ、各支柱の取付け位置に4mm径のドリルで穴をあける。25 mm径の支柱の場合は、D型金具に付いているボルトの長さが足りないので、【22】のボルト長さ30 mmのものを使用する。取付け位置は何れの場合も首の高さ、犬の体型に合わせる必要がある。 不自由な足の状態により、足首を支えるのが良いか、足首を支柱に固定するのが良いか、腰を持ち上げ、足をぶら下げるのが良いか、【24】後足サポートはどのような形が良いか、雄と雌ではどうか、等々考慮し未定です。雄のセントバーナードの場合は50kg以上の体重があり、最終的には水道のゴムホースをクロス させて腰を持ち上げるのが、股擦れが少なく良かったとのことです。

後足サポート部(図6参照)
1.前方の【24】皮orロープは、【24】後足サポートの形に関わらず、先端 に【21】フックを取付け、前方のD型金具に取付ける。
2.後方の【25】皮orロープは途中に【20】バックルを付け、状況により長さを調節できるようにする。 このため後方の【25】皮orロープの部分は皮が良い。


車イスの試作 第二稿・写真へ
車イスの試作 第三稿/二輪車へ


2003 日本同伴犬協会 All rights reserved.
ページtopへ