JCDA 講演会報告_1・・・・・・・・・・・・・・2003年7月6日(日)



『犬は家族の一員。もっと愛犬の体の事を知りましょう!』という呼びかけのもと、日本同伴犬協会では7月 6日(日)に講演会を開催いたしました。
講師は、会場から徒歩数分の「ようが動物病院」院長、清水栄治先生。循環器系を専門とする獣医さんです。
今回のテーマは『犬によくある心臓病を知ろう』でした。近年、人間同様に犬の心臓病も増えているそうで、その後天的疾患の最大誘因は「肥満」とのこと。参加者の中には、思わず自分の腹部をさわってみる人もいて、周りの笑いを誘いました。

講演は、先生の準備して下さったレジュメ(スライド45枚縮小プリント、余白付き)に沿って、スクリーン上に映し出されたスライドの説明を聞く形式で行われました。
まず、「肥満」が動物にどのような影響をもたらすかの具体的リスクについての映像を見ました。そして、その「肥満」はほとんど飼い主が作っているとの先生の指摘に、思わず反省のため息が参加者間で漏れました。「愛情表現=おやつを与えること」と勘違いしないように!
「心臓病」については、先天的疾患・後天的疾患に分けて、その説明を聞きました。かなり専門的な内容のお話でしたが、スライドを見ながら、先生の親しみやすい語り口に引き込まれて、参加者は熱心にメモを取り、耳を傾けました。
また、治療の一環としての「大学病院の役割」について触れる中、個人病院と比べての長所・短所や、大学の専門性を利用する際の注意点などを学びました。


講演後の質問コーナーは非常に限られた時間内でしたが、切実・活発な質問が次々出て、盛会でした。
講演の最後に清水先生が言われた言葉。『家族の一員だからこそ、一緒に長く暮らす努力をして下さい』
人も犬も「定期検診・早期発見・早期治療」が大切なことを再認識させられた講演会でした。


会場では3種類の犬用車イス、犬用担架、この1年間の活動報告の掲示が行われました。

次回講演会は8月3日(日)『飼主が学ぶ犬のしつけ_犬は家族の一員』
講師:小川孝博(トレーナー)用賀区民集会所(第1会議室)を予定しています。
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